1996. 9. 4/渋谷ON AIR nest



アップル&ペアーズ、5月の原宿RUIDOワンマンライブ以来の、約4カ月振りのステージである(7月の吉祥寺ZENで行ったものは正式なライブではないので除く)。
今日の私の仕事は、G.磯山のセッティングのサポート。本番前に楽屋へ行くと、メンバーはヘアメイク中。といっても、髪を整えるくらいで、かなりラフな雰囲気である。マネージャーの早川氏とともに、雑談に興じるメンバー。こいつらには、緊張感というものが無いのだろうか。
予定より少し遅れて本番スタート。3バンド中2番目という出順は、お客さんが一番多い状態(トップの客が残っていて、尚且つトリの客が早めに来ている)になるので、初めて観る人も沢山いる。どれだけ気に入ってもらえるか、ステージ中は、ついついキョロキョロと周りを見渡してしまうのが、私の癖である。ニコニコして観てくれている人や、足でリズムを取ってくれている人を見つけると、とても嬉しい。
途中、受付に行ったり、連絡を取らなければならない人がいたりで、途切れ途切れのステージ鑑賞になってしまったのだが、演奏も上手になっているし(しかもかなり!)、なかなか良かったんじゃないかと思った。しかし、終演後の楽屋は、なんだか重たい空気に包まれていた。矢張り、久しぶりのステージで、緊張していたらしい。流れが今一つ、掴めなかったようだ。
けれど。バンドはナマもの、いつでも100点満点というのは、あり得ない。逆に、いつも100点満点のバンドなんて、つまらない気もする。今日がもし70点だとしたら、次に71点は必ず取る、という気持ちでいることの方が、大切だと思う。
それにしても、こいつらの自分達に対する点数のつけ方が厳しくなっているのに、改めてプロ意識を感じた。それが、今日一番の収穫だったように思う。